助動詞「る」の意味識別
まずは、「る」と「らる」の違い
四段
ナ変の未然形+る
ラ変
よ、な、らの未然形は「る」と覚えよう
それ以外の未然形+らる
どちらも未然形に接続するのですが、
ア音+る・れ・るる
であれば、助動詞「る」と判断
1.自発:自然と〜する
心情語・知覚語+る・らる
例.
泣かる(自然と泣いてしまう)
ながめらる
(自然と物思いにふけってしまう)
心情を表す言葉とくっついて、
自然とその心情になってしまう、
という感じで、現代語訳をしていきます
2.可能:〜できる
る・らる+打消語
打消語は
ず・じ・まじ・で・なし
可能の意味用法は、
打消とともに使用し、
「不可能」とすることが多い
特に、平安時代は、ほぼ不可能
3.尊敬:〜なさる
尊敬の本動詞+る・らる
二重尊敬としての使用が多い
特に平安時代。
4.受身:〜れる・られる
人+に+動詞+る・らる
物
但し、「人、物に」の部分は
省略されることも多い
注意点
無生物が主語に見える場合は、
受身ととらない
実際は、無生物を主語にしない
例
縄、張られたりけり。
❌ 縄が貼られていた。
→受身と取ると、間違い!
⭕️ お偉いさんが縄を貼りなさった。
まとめ
可能と尊敬は、平安時代限定な公式で、
作品の知識を必要とします!
せめて、平安時代までか、
それ以降の作品か、
理解しておきましょう!!