法則13 予想読みー逆接表現を利用して予想するー
言葉通りで、逆接表現を利用して、
その後の展開を予想していく、ということです。
⑴ 接続助詞
ど・ども
ものを・ものゆゑ・ものの・ものから
ながら
例
雨降れども、傘・・(ささない)予想できる!
⑵ 接続詞
さるに
~~。さるは ・・・・
しかるに
⑶ 逆接強調構文
・・・・こそ~~~已然形、ーーーー
例
雨こそ降れけれ、濡れ・・(なかった)予想できる!
この構文は、
一見逆接表現がありません。
見逃してしまいがちになるので、気をつけましょう!
法則14 あいまい表現の処理ーなんとなくわかるが、訳しづらいー
よく、ありますよね、
なんとなくわかるけど、
現代語訳するにはちょっと、詰まってしまう
そんな時、どうするか
難しすぎる場合は・・・消去!とばしましょう笑
あまりに部分的に時間を使いすぎるのは良くないです。
もうちょっとでの場合・・・ニュアンス読み
良い意味なのか、悪い意味なのか、だけでも決めて読む。
例
年ごろそぞろ寒くすさまじく思ひつるを、
長年、寒くて・・いや・なのか・・と思っていたのを、
時間の限られた入試問題や模試、実力試験を解答する場合、
部分にこだわりすぎて、
全体を見逃してしまうことはよくないので
なんとなくでも、読み進めるための方法です。
完璧な現代語訳など、我々には不可能なので、
ここは、割り切って、読み進めます。
法則15 先読み
よくわからない部分は、一応保留し
ひらめいた後に、逆算する、という感じです。
法則16 二度読み
古文は、初見でわかりづらい部分も
何度か目を通していると、
理解できるようになることも多いので、
難しそうな部分に関しては、
二度は、読みましょう。
法則17 「の」が、が・は、「が」が、の
これは、
格助詞の「の」は様々な意味を持っているので、
「の」と訳して、違和感があれば
「が・は」と訳してみましょう。
対して
「が」は「の」というように訳すことが多いです。
法則18 「も」・・・並列(1セットをつくる)
係助詞の「も」は、並列で使用すると、
文章の先を予測することができます。
これを利用して、
わかる部分から予測するようにしましょう。
例
カレーも食べる。
~~も・・・。
「~~」には、何かしらの食べ物が入ることが予測されます。
「・・・」には、「食べる」という動作が予測されます。
では、少し実践的に
A、Bをさらにも申さず、Cをも良からず申す。
この場合、
「さらにも申さず」という内容が不明ですが、
後ろの「良からず申す」の直前に
「も」が使用されていることから
この二つは、同じ内容であることが、予測されます。
以上より、
「Aは、BもCも良くないと申し上げる」
という内容が取れますね。
法則19 「あり」の特殊な用法
本文に「あり」しかないのに、
「良い・まあ良い・仕方がない」と訳す場合があります。
例
女の泣くこそあれ、男、・・・・
→女が泣くのは、まあ仕方がないが、男は(だめだ)
と予測できる
女の泣くこそあらめ、男、・・・
→女が泣くのは、まあ良いだろうが、男は(だめだ)
パッと見、「あれ」しかないので、なかなか出にくい
現代語訳ですが、
「こそ」の逆接強調構文とセットになっていれば、
一度、「まあ良い」という現代語訳を考えてみてください。
法則20 「こそ」~~已然形。
係り結びの法則で、文末に已然形がきていると、
「命令形」と勘違いすることがあるので、
注意しましょう。
例
早くこそ書け。→「早く書く」