和歌の解釈方法について説明します!
まず、和歌を見たときにやっていく事です。
動画でも解説しています。
動画でご覧になりたい方は、どうぞ。
① 和歌とばし
和歌を解釈するのは、正直難しいので、
問題になっていないものについては、思い切ってスルーしちゃいましょう。
問題になっており、解釈しないといけない場合は、
② 記号をつける。
⑴ 「」をつけられるかどうか、チェック!
と・とて・などがあるかどうか
⑵ 「。」(句点をつける)
終止形か、命令形があれば、つける!
終助詞(ばや・なむ・そ・てしがな・にしがな・など)がないか、チェック
係り結びの法則があるか。
和歌中に、「ぞ・なむ・や・か・こそ」があれば、結びを探す。
結びがあれば、その後に、「。」をつける!
例
雨ぞふる。
(3) 倒置
あかねども石にぞかふる色見えぬ心を見せむ由のなければ
この和歌の場合で、考えると、
「ぞ」があるので、結びを探します。
「かふ」が連体形「かふる」に変化しています。
なので、「かふる」の後に「。」をつけます。
すると、こうなります。
あかねども石にぞかふる。色見えぬ心を見せむ由のなければ
そして、
和歌の末尾が「ば」という接続助詞を使っていますよね。
和歌の途中で「。」が打てて、末尾が接続助詞の場合、
この歌は、倒置であると、考えます。
訳し方としては、句切れた場所から訳します。
色見えぬ心を見せむ由のなければ、あかねども石にぞかふる。
これが、正しい状態です。
解釈すると、
表情に現れない心を見せるような手段がないので、
満足ではないが、この石に変えて、私の心をお見せします。
では、なぜ、倒置にするのか、というと、
強調したいから、前に持っていくわけです。
つまり、この和歌の強調したい部分は、
「あかねども石にぞかふる」の部分になります。
このように、倒置が見抜ければ、和歌の強調したい部分が分かります。
まずは、第一弾として、和歌を初見で見たときにすることを
解説しました。
こうして、次の手順を見ていきましょう!