未知の古文読解のコツを解説していきます。
動画でも、解説しているので、
そちらもよければ、ご視聴ください!
1 情報価値:自分がわかる部分を積極的に増やしていく
大=(わかる部分)→積極的に探す
小=(わからない部分)→明確に消去
2 結局何が言いたいのか?
古文は周りくどい表現が多いので、結局何が言いたいのか?
それを考えます。
例
男、出家せむと思へど、さてあるべきならねば思ひやむ。
→結局、出家しない!
3 「」の特定
「」+と まずは、」を探し、会話ラストを決める
とて 心中の場合も使用されるので、注意です。
など
よし(由)
4 せ + 尊敬語(給ふ・おはす・おはします)
させ 二重尊敬か、使役か
例
1 帝、笑はせて→帝が誰々さんを笑わせて(使役)
2 帝、笑はせ給ひて→帝がお笑いなさって(尊敬)
3 帝、従者に歌詠ませ給ひて
→帝従者に歌を詠ませなさって(使役)
5 会話・和歌とばし
日本語は、文末に情報が集中するので
会話文末近くをチェックしてから
会話の冒頭に戻って理解する
和歌も問題になっていなければ、基本的にはスルーでいいです。
和歌の解釈は難易度の高いものになりやすい
6 肯定否定文脈
前提:否定以外は全て肯定文として把握
否定表現:ず・じ・まじ・で・なし
例
わからん人=わからむ人→わかる人(肯定)
「ん」は助動詞「む」なので
わからでこそあらめ→わからない(否定)
「で」は否定表現
わかりぬべし→わかる(肯定)
「ぬ」は完了・強意の助動詞だから
わからんず=わからむず→わかる(肯定)
7 主体選定その1
(1) 同一人物異表記
① 姓
② 名
③ 性別
④ 位階
⑤ 職名
⑥ あだ名
⑦ 場所・代名詞
場所を表す言葉→人を表す
御前・御門・宮・女房
二所→二人(~所=~人)人数を表す
ここ・それ
(2) ~て
で +~~
つつ
連用形
これらで接続された文は、ほぼ同一主体
(3) 「 」ば「 」
この場合は、主体変化します。
(4) スポットライト
スポットライトが当たっている人物が主体になる
メインで語られている人物が、
主語として表記されていなくても
主語として、理解して読んでいく
8 挿入句
① 定義…作者(語り手)のコメント
② パターン
⑴ ーーー、〈~や・・・む〉、ーーー
ーーー、〈~か・・けむ〉、ーーー
⑵ ーーー、〈~や〉、ーーー
ーーー、〈~か〉、ーーー
〈 〉が文頭にくる場合もある
③ 情報価値はない
挿入句の部分が不明確でわかりにくい場合
思い悩まずに、読み進めても、問題はないです。
以上です。
100パーセント確実な法則ではないものも含まれています。
古文自体が、含みを持たせたような表現を好むので。
実際に読解していて、違和感があれば、止まって考えてみましょう。